スマホの手ブレ補正が優秀になったとは言っても、歩きながらの撮影だったり暗い場所ではやっぱり限界がありますよね。
そんな時に便利なのがスマホ用の三軸電動ジンバル。
今までも色んな商品をレビューしてきましたが、なんとInsta360から新商品「Insta360 Flow」が登場しました。
今回先行して試用させて頂いたので、いち早く動画でお伝えします。
本体デザイン
今回使用したのはクリエイターキットのホワイトモデル。
コンパクトに折りたたまれたデザインになっています。
クリエイターキットにはキャリーバッグが付属しており、この中にアクセサリー類が入っています。
まずはホルダーにスマートフォンを装着する際に注意したいのが、ホルダー上部にあるカメラマークの方向にスマホのカメラが来るように取り付けること。
本体とスマホホルダーはマグネットで装着するタイプ。
位置合わせ用のガイドがあるので特に問題はないでしょう。
あとは本体をグルっと回すだけですぐに起動!
もうこれで水平を保ったままブレないということですね。
今まで色んな折りたたみ式のスマホ用電動ジンバルをレビューしてきましたが、Flowには面白いところが色々あります。
まずはグリップ下部がピョっと伸びて持ち手を延長して握りやすくなり、さらに伸ばすと内蔵のミニ三脚が現れテーブルや地面に固定することができます。
もちろんグリップ底面には三脚ネジも搭載していますので、しっかりと三脚に固定して使用することも可能です。
さらに本体が自撮り棒のようにビューンと伸びるんです!
しかも角度をつけられるので、無理なく適度な距離で自撮りができるようになります。
コントロール部
次に面白いのが手元のコントロール部分。
各種ボタン類やジョイスティックなどはパッと見でも使い方がすぐわかると思いますが、ちょっと変わっているのがモード切替の操作。
この黒い部分がタッチパネルになっていて、左右にスワイプするとモードを順方向/逆方向に変更できます。
さらに外側のリング部分を回転させると、スマホのカメラのズーミングもできるんです。
この辺の操作が全て手元で行えるのは、とても使いやすいです。
あと使うのは人差し指のところにあるトリガーボタン。
1回引くと後述するトラッキングターゲット設定、ホールドしてロックモード(L)に切替、2回ポンポンと引くとジンバル回転軸のリセット、そして3回引くとパン軸がグルっと180度回転します。
これでより高画質なアウトカメラを使って自撮りをすることもできるということです。
もちろんスマホのインカメラで自撮りをすることもできます。
ジンバルの動作モードは一般的な4つのモード「F/PF/FPV/L」に加えAUTOがあります。
デフォルトのAUTOにしておけば、あまり電動ジンバルを使ったことがないような方でも難しいこと考えずにスムーズな映像が撮影できます。
特殊撮影
手ブレを抑えるという電動ジンバルの基本的な使い方のほかに、専用アプリを使った特殊撮影も色々用意されています。
- モーションタイムラプス
- 各種パノラマ撮影
- タイムシフト撮影(ハイパーラプス)
などなど……
専用アプリを使うと本当に色んな撮影ができるようになります。
色々撮ってみて特に驚いた機能がオブジェクトトラッキング。
トリガーを1回引くと、その時に画面中央付近にあるオブジェクトを認識して自動的に追従してくれます。
従来の他社製品ではターゲットが回転してしまったり障害物の影に隠れてしまったりすると、トラッキング外れて追従できなくなってしまました。
でもFlowはトラッキングが一度外れてしまっても、またその被写体が画面の中に現れると直ぐに追従を再開してくれるのです。
さらにこのオブジェクトトラッキングはスローモーションだったりズーム撮影でも有効です。
このトラッキング性能には驚きました!
手ブレ補正処理
Insta360シリーズといえば、360度カメラやアクションカメラでの強力な手ブレ補正に定評がありました。
Flowではハードウェアだけではなく、専用アプリのソフトウェアを合わせてダブルで手ブレ補正が効いている感じです。
なので難しいことを考えずに適当に持って歩いているだけでもスムーズな映像が撮影できちゃうんです。
今回の作例はフルHDで撮影してしまいましたが、このソフトウェアで手ブレ補正が入っている事もありスマホアプリで4Kに設定して撮影した方が良いと思います。
その他の機能
スマホのカメラで長時間撮影していると、スマホ本体のバッテリーどんどん減っちゃいますよね…
そんな時にはUSBポートからスマートフォンに給電しながら長時間撮影することもできます。
さらにクリエイターキットには小さなLEDライトが付属しています。
明るさ3段階、色温度も3段階に変更可能。
さらにクルっと180度回転させることができるので、自撮りも肌をキレイに撮影できますね。
Insta360 Flowはスタンドアロンとクリエイターキットに、それぞれホワイトとシルバーの2色があります。
スマホ用三軸電動ジンバルとしてはかなり後発とはなりますが、Insta360が作るんだったらこんなことができるよ!っていう性能がギュッと詰め込まれています。
あまり難しいことを考えずにスムーズな映像が撮れるだけではなく、縦動画やライブ配信などスマホを使った色んな撮影に便利に使えそうです。
関連商品