従来のアクションカメラは文字通りアクション用途中心の耐衝撃や防塵防水の機能を備えた小型ビデオカメラという位置づけでしたが、これも時代のニーズと一緒にいろいろと進化してきています。
現在ではVlogやSNSのショート動画撮影用としてアクションカメラを使うユーザーがとても増えていますよね。
そんな用途に便利なモデルとして登場したのが「DJI Osmo Nano」です。

実はDJIは以前「Osmo Action 2」というセパレートモデルを発売していましたが、Action 3以降はシンプルなデザインに戻り基本性能を高めて進化してきました。
そんなActionシリーズから独立した形で、新しくセパレート式のNanoとして追加されたのです。
実際に使ってみた動画をご覧ください♪
コンパクトながらも高画質
今回試したのはスタンダードコンボで、セパレートできるカメラ本体と多機能ビジョンドックに加えて、保護ケースや各種マウント類などがセットになっています。

センサーサイズは1/1.3インチで最大4K/60fps。
HDRや10-bit D-Log M記録にも対応し、軽量コンパクトながら高品質な映像をハンズフリーで撮影できます。
セパレート式のメリットはいろいろありますが、主に以下のような点が挙げられます。
- カメラ部が小型軽量でいろんな場所にマウントしやすい
- 遠隔プレビュー/遠隔操作ができる

本体には64GBまたは128GBのストレージを内蔵し、本体だけでも撮影が可能です。(もちろんmicroSDカードにも対応)
バッテリーは内蔵型で交換はできませんが、カメラ単体で最長90分、ドックに接続すると最大200分(1080p/24fps)の撮影が可能です。
実際に使ってみるとカメラ単体でのバッテリー消費は速いですが、急速充電に対応しているのでこまめにドックに接続するといいと思います。

今回は別売アクセサリーの「両方向クイックリリース式折りたたみアダプターマウント」も試しました。
Actionシリーズと兼用できるので、、サードパーティー製も含めたいろんなマウントにOsmo Nanoを装着できるのが嬉しいです。
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自由度の高い撮影スタイル
手ブレ補正モードを「HorizonBalancing」に設定すると、傾きを±30°まで補正して映像の水平を維持してくれます。
多くの場合、このモードで撮影するといいと思います。
チェストマウントは付属のマグネットプレートとクリップを使えば角度調節も自在です。

頭に装着すれば完全な一人称視点でも撮影できます。
スマホアプリなしですぐに遠隔操作できるのも嬉しいポイントですね♪
登山やサイクリングで臨場感のある映像を撮れるだけでなく、料理動画のように手際を見せたい場面でも役立ちそうです。
帽子のつばにクリップで装着できますが、ヘッドバンドマウントも別途アクセサリーとして用意されています。
またドック側もマグネットなので、カメラのホットシューに装着できたのが面白かったです。
お写ん歩Vlogにも使えそうですね♪

多彩な撮影モード
スローモーションは4Kでも120fps(4X)に対応。1080pなら240fps(8X)で撮影できます。
カメラ本体は10m防水ですが、ドックはIPX4等級までの対応ですので気をつけてください。

残念ながらフィルター径はOsmo Actionとは違うので共用できませんでした…。
Osmo Nano専用のNDフィルターセットが用意されています。

またOsmoAudioマイクを直接2台まで接続できるので、自撮りレポートだけでなく対談の撮影にも便利です。

SuperNightモードを使えば低照度下での描画性能も向上します。
真っ暗な田んぼ道でも、車のヘッドライトだけで明るく低ノイズで撮影できました。

タイムラプスやハイパーラプスといった特殊撮影にも対応しているので、これ1台で幅広く活躍してくれます。
まとめ
カメラと画面を分離できる超小型カメラは、面倒な設定なしで遠隔操作や確認ができるので便利ですね。
東京ゲームショウ取材でも、手元撮影に活躍してくれました。

ただし気になった点もいくつかありました。
- 風景と自撮りを頻繁に切り替えるたびにドックを反転させる必要がある
- 撮影カットの確認にはカメラとドックを接続しないと再生できない
- 熱問題(保護ケースに入れず使った方が放熱は良いかも?)
初期ロットということもあるので、これからファームアップなどで改善されることに期待したいです。
通常版のスタンダードコンボはストレージ容量によって2種類ありますが、microSDを使うなら64GBモデルで問題ないでしょう。
プロの現場でもサブカメラとして活躍しそうです♪







