DJIのスマートフォン用ジンバルOsmo Mobileシリーズ。
今年の春に7代目となる「Osmo Mobile 7/7P」が登場したばかりですが、早くもさらに進化した「Osmo Mobile 8」が登場しました!

今回も前回同様に低山ハイクしながら作例をVlog形式でまとめました。
基本性能
基本的な性能はOsmo Mobile 7Pとほぼ同じ。
アームデザインもサイズもバッテリー容量も変更なし。約10時間の最大駆動時間や約2.5時間の充電時間も変わっていません。
延長ロッドやミニ三脚も引き続き同じデザインが採用されています。

操作ボタン類のデザインも変更はなく、すべて手元に集約されています。
3軸電動ジンバルの動作モードは、パンフォロー/パン・チルトフォロー/FPV/インセプション/ロックの5種類。170〜300gのスマートフォンに対応しており、安定した撮影が可能です。

大きく変わったのは「Apple DockKit」に対応した点です。
これで専用アプリや多機能モジュールがなくても人物をトラッキングできるようになりました。
3種類のトラッキング機能
3つの手段で被写体追従ができるようになりました。
多機能モジュール
前モデルでは多機能モジュールの被写体追従は人物のみが対象でしたが、Osmo Mobile 8では犬と猫も認識できるようになりました。
多機能モジュールでのトラッキングでは、スマホ標準のカメラアプリだけでなく他のカメラアプリやライブ配信アプリなどほとんどすべてに対応しています。(標準カメラアプリ推奨)

Apple DockKit
多機能モジュールを接続していない場合でも、「Apple DockKit」を使えばiPhoneの機能で人物をトラッキングできます。
このDockKitトラッキングも多くのアプリに対応しているので、手軽にオンライン会議やライブ配信などにも活用できます。(iPhone 12以降、iOS 18.5以上)

※上写真では多機能モジュールを装着してしまってますが、DockKit使用時には多機能モジュールは装着しません。
DJI Mimo
さらに高度なトラッキングを使いたい場合は、専用アプリ「DJI Mimo」を使用します。
画面上で追従したい対象をドラッグして設定すると、人物やペットだけでなく車や鳥などの動く被写体も追いかけてくれます。

360度無制限パン
もうひとつの大きな進化が、水平無制限回転に対応したことです。
従来モデルではパン軸(水平方向)の回転範囲が−109°〜222°までとなっていて、ちょっと使いづらかったんですよね…。
Osmo Mobile 8では360度ぐるぐると無制限に回転できます!

その他
パノラマ撮影機能は「3×3」「240°」「分身」の3種類に対応しています。
録画ボタンを押すと、ジンバルが自動で回転しながら写真を撮影し、スティッチ処理して1枚のパノラマ写真として保存してくれます。

多機能モジュールには、先ほど紹介したトラッキングカメラのほかにLEDフィルライトとDJI Micワイヤレスレシーバーが搭載されています。
スマートフォンとUSBケーブルで接続すると、DJI Micの音声を直接収録でき、DJI Mic miniのほかMic 2やMic 3にも対応しています。

LEDライトは色温度を2,500K(暖色)〜6,000K(寒色)の4段階、輝度も4段階で調整できます。
操作はモジュールのボタンだけでなく、ジンバル本体のサイドホイールでも行えます。長押しで点灯し、ホイールの回転で輝度や色温度を調整できます。

サイドホイールはズームやマニュアルフォーカスにも対応しており、ズーム速度は設定で変更できます。
まとめ
アクセサリーとして販売されている「MagSafe対応ホルダー」を使うと多機能モジュールは装着できませんが、DockKitでトラッキングが使えるようになったことで不便さはかなり解消されました。
一見すると小さな進化に感じるかもしれませんが、「この機能が欲しかった!」というユーザーも多いと思います。
ライトユーザーでも簡単に面白い映像作品が作れそうです♪

